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三菱重工「格下げ」スペースジェット6度目延期が響く

平野純一・経済プレミア編集部
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パリ航空ショーに出展されたスペースジェット=2019年6月17日、賀有勇撮影
パリ航空ショーに出展されたスペースジェット=2019年6月17日、賀有勇撮影

 国産初のジェット旅客機「スペースジェット」の開発の遅れにより、三菱重工業が「格下げ」になった。S&Pグローバル・レーティングは2月19日、三菱重工の長期発行体格付けを「A-(シングルAマイナス)」から「BBB+(トリプルBプラス)」に1段階引き下げた。

 S&Pは格下げの主な理由を「スペースジェットの開発がさらに長期化することで、多額の費用負担が続く可能性が高くなったため」としている。三菱重工は2月6日、6度目の納入延期を発表し、「2021年度以降」としていた。

 S&Pの吉村真木子主席アナリストは「スペースジェットの開発費は年間1000億円程度が必要と見ている。以前は20年半ばが納入予定だったため、開発費も20年度は減ると見込んでいたが、納入が21年度以降となったことで、20~21年度の2年程度は引き続き1000億円程度の開発費を必要とし、三菱重工の収益性を一段と押し下げると判断した」と述べた。

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平野純一

経済プレミア編集部

1962年生まれ。87年毎日新聞社入社。盛岡支局、サンデー毎日編集部、経済部、エコノミスト編集部などを経て2016年から現職。金融、為替、証券、マクロ経済などを中心に取材。