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ホンダが旗艦「アコード」をタイで生産する理由とは

川口雅浩・毎日新聞経済プレミア編集長
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タイで生産し日本に輸入することになった新型アコード=東京・南青山のホンダ本社で2020年2月20日、川口雅浩撮影
タイで生産し日本に輸入することになった新型アコード=東京・南青山のホンダ本社で2020年2月20日、川口雅浩撮影

 ホンダが2月21日、10代目となる「新型アコード」を発売した。今回からホンダは日本で販売するアコードをタイで生産し、日本へ輸入するという。これまでも日本の自動車メーカーがタイで小型車を生産し、日本に輸入するケースはあったが、なぜホンダは高級車のアコードをタイから輸入するのだろうか。

 現在、日本のメーカーがタイで生産して日本向けに輸入している乗用車としては、日産自動車の「マーチ」と三菱自動車工業の「ミラージュ」がある。いずれも排気量1.2リッターのコンパクトな小型車だ。

マーチ、ミラージュに続き

 タイは日米欧の自動車メーカーが工場を構えるアジアの生産拠点となっている。これまで日本ではマーチやミラージュのような100万円台前半から中盤が中心価格帯の小型車であれば、タイで生産し、日本に輸入するメリットがあると考えられてきた。マーチの場合、最も安価なモデルは117万円台で、軽自動車並みの価格を…

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川口雅浩

毎日新聞経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部