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つみたてNISA選定基準に学ぶ「投信選び」のキホン

渡辺精一・経済プレミア編集部
 
 

2020年からの長期投資(10)

 個人で買える投資信託は約6000本。資産形成に効果的とされる「長期・積み立て・分散」投資を始める場合、何を基準に選べばいいのだろうか。積み立て型少額投資非課税制度「つみたてNISA」の選定基準を手掛かりに考えよう。

長期投資のための「三つの要件」

 つみたてNISAは、対象商品を「長期・積み立て・分散」に適した約170本に絞ったのが特徴だ。対象商品はまず、三つの要件を満たす必要がある。それから確認しよう。

 第一に「信託期間」が20年以上か無期限であること。信託期間とは運用を終えるまでの予定期間をいう。つみたてNISAは最長20年保有できるため、途中で運用が終了しない前提だ。

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経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。