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上海はゴーストタウン?「新型コロナ」中国の対応ルポ

エコノミスト編集部
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中国・上海の地下鉄の自動改札付近で利用者の検温のため待機する駅関係者=上海市内で2020年2月13日、工藤哲撮影
中国・上海の地下鉄の自動改札付近で利用者の検温のため待機する駅関係者=上海市内で2020年2月13日、工藤哲撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大で、厳戒態勢が敷かれた中国。1月末に上海を訪れると、ひっそりと静まりかえっていた。3月に入り、上海では少しずつ店舗が再開し、街に人も戻りつつあるがまだ正常化にはほど遠い。週刊エコノミスト3月10日号の巻頭特集「中国発世界不況 新型コロナショック」より、中国・上海出身の徐一睿(じょ・いちえい)・専修大学准教授のリポートをお届けする。

 大勢の人でにぎわっていた上海中心部から人が消えていた。1月29~30日、上海に滞在しホテル周辺をマスクを着用して歩いてみたが、道路を行き交う車もまばらで、飲食店はすべて休業中。ゴーストタウンのような故郷の姿にがくぜんとした。

 渡航は上海市で予定されていた市の会議に出席するためだった。宿泊先のホテルに着くとまず、建物の入り口に立っていたホテルマンが私の額に体温計を1~2秒かざして検温。フロントでチェックインする際にもう一度検温し、さらに客室に向かうエレベーターホールで3回目の検温を強いられた。

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エコノミスト編集部

藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。