藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

チェコの首都プラハ「赤屋根の街」を守った独自気質

藻谷浩介・地域エコノミスト
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プラハのカレル橋の上で演奏する若者3人組(写真は筆者撮影)
プラハのカレル橋の上で演奏する若者3人組(写真は筆者撮影)

チェコ・スロバキア・ハンガリー編(1)

 筆者の小学生時代、弟によく読んでやった絵本が、「もぐらとずぼん」「もぐらとじどうしゃ」だった。主人公のモグラ(チェコ語でクルテク)は、冷戦下のチェコで制作されたアニメに出てくる、国民的キャラクターである。童話であっても、モグラが真剣にものづくりに挑戦するという工業国チェコらしい設定だった。欧州旅行の途上、25年ぶりに立ち寄ったそのチェコの首都プラハは、冷戦終結直後とどう変わり、どう変わっていなかったか。

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藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。