経済記者「一線リポート」

新型コロナと関係ないトイレットペーパー品薄の怖さ

土屋渓・毎日新聞経済部記者
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山積みになった出荷前のトイレットペーパー=岩手県一関市の上山製紙で2020年3月4日、山田豊撮影
山積みになった出荷前のトイレットペーパー=岩手県一関市の上山製紙で2020年3月4日、山田豊撮影

 新型コロナウイルスの影響を受け、多くのドラッグストアやスーパーの店頭からマスクだけでなく、トイレットペーパーやティッシュペーパーまで姿を消している。コンビニなどは「お1人様1点まで」などと購入に制限をかけ、まとめ買いによる品切れを防ごうとしている。しかし、消費者の殺到が続き、今のところ品薄状態に改善の兆しはみられない。

 「誤った情報がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて流れている。消費者は落ち着いて行動してほしい」。日本家庭紙工業会の林広文会長は2月28日夜、経済産業省で記者会見し、ティッシュやトイレットペーパーの供給は新型コロナウイルスの影響を受けていないことを強調した。

 同工業会は同日、ホームページで「供給力、在庫は十分にあります」と既に発表していた。それにもかかわらず、夜になってわざわざ記者会見を開いたのは、現状に対する強い危機感があったからだろう。

 SNSでは…

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土屋渓

毎日新聞経済部記者

 1977年、ドバイ生まれ。2002年早稲田大法学部卒、毎日新聞社入社。水戸 支局、東京本社学芸部などを経て14年から経済部。証券業界、日銀を担当。16~17年 は大阪本社経済部で電機メーカーなどを取材。18年に東京経済部に戻り、経産省など を担当。20年4月から製造業、商社・流通、重工業、財界などを取材するグループの キャップ。