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震災の大津波が襲った閖上湊神社「再建で防災拠点」へ

川村彰・経済プレミア編集部
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津波で流された家屋が炎上する名取市閖上地区=宮城県名取市で2011年3月11日、手塚耕一郎撮影
津波で流された家屋が炎上する名取市閖上地区=宮城県名取市で2011年3月11日、手塚耕一郎撮影

 東日本大震災の発生から丸9年となる2020年3月11日を前に、津波で甚大な被害を受けた宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)湊神社が再建されることになった。再建に名乗りを上げたのは、創建という大阪市の住宅会社だ。

 閖上湊神社の伊藤英司宮司は2月27日、創建が東京都内で開いた記者発表会で「ご縁を結んでいただき、深く感謝します」とあいさつ。「津波を経験した住民の中には今も、閖上には足が向かない、海すら見れない、という人もいる。地域の心のよりどころとなって(神社再建が)復興の柱となれるようにしたい」と語った。

 閖上湊神社は、名取市と仙台市の境を流れる名取川の河口付近に位置する。震災時は9メートルを超す津波に襲われ、本殿はおろか何もかもが流された。約7000人が住んでいた閖上地区も壊滅し、700人以上の命が奪われた。

 あまりの状況に打ちひしがれ、神職を辞すことも考えたという伊藤宮司は、「ここまで続けられ…

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川村彰

経済プレミア編集部

1974年静岡県生まれ。広告記事等のフリーライターを経て、2015年4月、毎日新聞デジタルメディア局に配属。