ニッポン金融ウラの裏

新型コロナと「検査マニュアル廃止」銀行に広まる不安

浪川攻・金融ジャーナリスト
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=東京都江東区で2018年4月1日、丸山博撮影
=東京都江東区で2018年4月1日、丸山博撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり銀行業界の警戒感は一段と高まっている。取引先企業の業績悪化に対する不安がその一つだが、実はもう一つ別の問題を抱えている。それは、ウイルス問題で経済の先行きが極めて不透明になっているなかで、監査法人が銀行に対してかなり厳格な監査を行うのではないか、という懸念である。

 「厳格な監査」への懸念なら、銀行業界にとどまらない話だ。だが、銀行にとって今回の3月期決算は、特別な事情を抱えている。それは「金融検査マニュアルの廃止」を受けたはじめての決算になる、ということだ。

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。