シニア市場の正体

「食料などの備蓄6日分」シニア女性のリアル防災意識

梅津順江・株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長
  • 文字
  • 印刷
 
 

 私が所属する「ハルメク 生きかた上手研究所」は今年2月、40~79歳の女性600人に「防災意識と実態に関するアンケート」をウェブ上で行いました。2011年の東日本大震災から9年が経過する現時点で、シニア女性がどれほど防災に関する意識を持っているかを調べるためです。当研究所がこうしたアンケートをするのは初めてです。

 自身の防災意識が「やや高い方」「高い方」と回答したのは112人(18.7%)でした。「どちらともいえない」の268人(44.7%)と、「やや低い方」「低い方」の220人(36.7%)と比べて低く、防災への意識があると思っている人は2割に達していませんでした。年齢別に見ると、防災意識が最も高いのは70代で、以下60代、40代、50代と続いていました。

 また、いざというときの「避難」にも消極的な姿勢が見て取れました。居住する地区に避難勧告が出た経験がある141人のうち、実際に避難した人は21人でした。避難しなかった120人は、次のような理由をあげていました(複数回答可)。「避難するほうが危険と思った」が57人(47.5%)、「自分の家や自分自身は安全だと判断した」が49人(40.8%)、「近所で誰も避難していなかった」が33人(27.5%)でし…

この記事は有料記事です。

残り972文字(全文1506文字)

梅津順江

株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

大阪府生まれ。杏林大学社会心理学部卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。主に50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを行っている。著書に、「この1冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本」(日本実業出版社)などがある。