関西電力の闇

関電金品受領問題の発端となった「フナクイムシ」紛争

今沢真・経済プレミア編集部
  • 文字
  • 印刷
第三者委員会の報告を受けて記者会見する関西電力の岩根茂樹前社長(手前)と森本孝新社長=大阪市北区で2020年3月14日、木葉健二撮影
第三者委員会の報告を受けて記者会見する関西電力の岩根茂樹前社長(手前)と森本孝新社長=大阪市北区で2020年3月14日、木葉健二撮影

 関西電力幹部が福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から多額の金品を受領していた問題で、第三者委員会(委員長・但木敬一元検事総長)が3月14日、最終報告書を公表し、大阪市内で記者会見を行った。報告書は関西電力が1970年代から80年代にかけて進めた高浜原発3、4号機の建設をめぐり、森山氏が“裏工作の仲介役”を担い、関西電力の弱みを握る形になったことが金品問題の発端となったことを明らかにした。

 報告書によると、関西電力は75年ごろから同3、4号機の建設に向けた動きを本格化させた。森山氏は当時の高浜町長とともに県、地元住民、漁業協同組合、町議会などに建設に向けた根回しを精力的に進めた。2人が根回しをしたあとに、関西電力の担当者が地元対策を進めていたという。

 森山氏と高浜町長は、3、4号機の建設に反対する一部の漁協関係者らを説得するため、町道の舗装や漁港整備といった地域振興対策を展開した。そ…

この記事は有料記事です。

残り841文字(全文1241文字)

今沢真

経済プレミア編集部

1959年東京都生まれ。早稲田大法卒。83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て89年経済部。税・財政や金融政策を担当、銀行、メーカー、流通業を取材する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア創刊編集長、19年6月から同編集部。16年「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)を出版。城西大非常勤講師のほか、日大経済学部などで教壇に立つ。