関西電力の闇

元助役との“蜜月”を変えた「関電2・26事件」の衝撃

今沢真・経済プレミア編集部
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第三者委員会の報告を受けて記者会見に臨む関西電力の岩根茂樹前社長(手前)と森本孝新社長=大阪市北区で2020年3月14日、木葉健二撮影
第三者委員会の報告を受けて記者会見に臨む関西電力の岩根茂樹前社長(手前)と森本孝新社長=大阪市北区で2020年3月14日、木葉健二撮影

 関西電力幹部が福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から多額の金品を受けていた問題で、第三者委員会(委員長・但木敬一元検事総長)は、3月14日に公表した最終報告書で関西電力と元助役に高浜原発をめぐる“裏の結びつき”があったと指摘した。

 関西電力は1974、75年に高浜原発1、2号機を相次ぎ稼働させた。75年には3、4号機増設に動き始め、85年に2基の稼働にこぎ着けた。最終報告書によると増設には、地元の実力者だった森山氏の表と裏での支えがあったという。

 一方、関西電力はこの時期、社長、会長を長く務めた芦原義重氏と“懐刀”で副社長だった内藤千百里(ないとう・ちもり)氏=いずれも故人=が経営を握っていた。第三者委の但木委員長は14日の記者会見で森山氏との関係を次のように語った。

 「高浜原発の増設に森山氏が表も裏も、ありとあらゆる面で活躍した。当時の関西電力の『芦原―内藤ライン』からすれば、『こんな頼もしい男はいない』となった」

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今沢真

経済プレミア編集部

1959年東京都生まれ。早稲田大法卒。83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て89年経済部。税・財政や金融政策を担当、銀行、メーカー、流通業を取材する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア創刊編集長、19年6月から同編集部。16年「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)を出版。城西大非常勤講師のほか、日大経済学部などで教壇に立つ。