経済記者「一線リポート」

「私を採りに来い!」逆指名型の就活は広まるか

三沢耕平・毎日新聞経済部編集委員(前ロンドン特派員)
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現役東大生が起業したPOLの本社オフィス。「逆指名型」の就活支援事業「ラボベース」で就職先の選択肢を広げている=東京都千代田区で3月13日、三沢耕平撮影
現役東大生が起業したPOLの本社オフィス。「逆指名型」の就活支援事業「ラボベース」で就職先の選択肢を広げている=東京都千代田区で3月13日、三沢耕平撮影

 企業を訪問するのではなく、企業からの採用オファーを待つ「逆指名型」の就職活動が一部の理系学生を中心に広がっている。学生と企業をマッチングさせる就職サイトを使い、優秀な学生を狙う企業のスカウト部隊が目を光らせるスタイルだ。

 経団連による就活ルールが廃止されて初となる「2021年卒」の就活戦線。横並びの日本型一括採用システムは変わりつつあるようだ。

企業が学生をスカウト

 「企業からスカウトが来る形にすれば、思う存分、研究を続けられる」。「逆指名型」の就活支援事業「ラボベース」を展開するPOL(東京都千代田区)の加茂倫明代表取締役CEO(最高経営責任者)はこう話す。

 加茂氏は現役の理系東大生だ。研究に忙殺されがちな理系学生の場合、学業と就活の両立が難しい。研究室やゼミの教員や先輩のルートで就職先を決めてしまうケースも少なくない。加茂氏は「狭い視野で就職先を決めてしまうのはもったいない。選択肢を増やしたい」と考…

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三沢耕平

毎日新聞経済部編集委員(前ロンドン特派員)

1972年千葉県生まれ。明治大学法学部卒。98年毎日新聞社入社。松本、甲府支局を経て、2004年から経済部で財務省、日銀、財界などを取材。政治部にも在籍し、首相官邸、自民党などを担当した。16年10月から欧州総局特派員。19年10月から経済部編集委員。