鉄道カメラマン見聞録

孤高の寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」を撮る理由

金盛正樹・鉄道カメラマン
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昇る太陽をイメージしたマークと「SUNRISE EXPRESS」のロゴを掲げ、早朝の東海道線を走る「サンライズ瀬戸・出雲」=静岡県の東海道線・興津-由比間で2017年5月12日、金盛正樹撮影
昇る太陽をイメージしたマークと「SUNRISE EXPRESS」のロゴを掲げ、早朝の東海道線を走る「サンライズ瀬戸・出雲」=静岡県の東海道線・興津-由比間で2017年5月12日、金盛正樹撮影

 かつて日本の鉄道には、ブルートレインと呼ばれた青色の客車の寝台特急をはじめ、急行や快速など、たくさんの夜行列車が走っていました。それが時代が進むにつれ、乗客の減少や車両の老朽化などの理由から、次々と廃止されました。

 そして2016年3月の北海道新幹線の開業に伴って、上野-札幌間の寝台特急「北斗星」や大阪-札幌間の寝台特急「トワイライトエクスプレス」などが廃止となり、ほぼすべての夜行列車が消滅しました。

 「ほぼすべて」と言ったのは、定期運行している唯一の夜行列車として、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」が残っているからです。

 この列車は、東京-高松間の「サンライズ瀬戸」と、東京-出雲市間の「サンライズ出雲」の二つで成り立っています。運行区間が重複する東京-岡山間では併結されて、一つの列車「サンライズ瀬戸・出雲」として走ります。使用している車両は「285系」と呼ばれる電車です。

 寝台列車は…

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金盛正樹

鉄道カメラマン

 1967年神戸市生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業後、商業写真プロダクション「ササキスタジオ」に7年間在籍。1996年からフリー。鉄道専門誌や一般誌に写真を発表している。「鉄道と名のつくものは、実物から模型、おもちゃまで何でも撮影する」がモットー。日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。鉄道と同じくらいクルマも好きで、愛車はスズキジムニー。機械式カメラ、日本史、日本刀など趣味多数。