職場のトラブルどう防ぐ?

「新型コロナで客数激減」中華料理店主がしたこと

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 A郎さん(47)は中華料理店の店主です。10年ほど前に独立し、オフィス街にある席数約50席の路面店を営んでいます。常連客が多く、周囲の会社からの歓送迎会の依頼も多くありますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で客数が大幅に減り、スタッフの雇用を守るためにどうすればいいか困っています。

 A郎さんの店はフルタイムのスタッフが2人と、ホール担当の主婦パート5人、学生アルバイト5人で運営しています。基本的に主婦パートが昼間、学生が夜のシフトに入ります。平日のランチタイムは店がほぼ満席になり、行列ができることもあります。数年前まで人手不足が続いていましたが、ここ数年は主婦パートが定着し、店がうまく回るようになっていました。

 夜は会社の歓送迎会や、常連客の利用でにぎわっていました。年度末の3月は、年末の12月と並んで予約の多い月で、週末はほぼ予約で埋まっていました。ただ3月は学生アルバイトが卒業旅行に行ったり、就職のために引っ越したりするため、毎年のように人手の確保に苦労しています。A郎さんは、今年は昼の主婦パートにもシフトをやりくりしてもらって夜に出勤してもらうよう段取りを整えていました。

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/