
金品受領問題の最終報告(3)
関西電力幹部の金品受領をめぐる第三者委員会の最終報告書で、金品受領とは別の不正が暴露された。過去の電気料金値上げと密接にからむ不正であり、関西電力に電気料金を払っているすべての利用者への「裏切り行為」とも言える内容だ。詳しく報告する。
まず不正の概要を説明する。関西電力は2011年の福島第1原発事故後の原発停止で業績が悪化した。11年度から4年連続で大幅な赤字を出し、13年と15年の2回、電気料金を値上げした。その際、利用者に理解を求めるため役員報酬をカットしたが、後でこっそり補てんしていたというのだ。
この記事は有料記事です。
残り1046文字(全文1315文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ