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30代共働きの貯蓄「妻700万で夫ゼロ」どうする?

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
 
 

 A美さん(33)とB太さん(35)夫妻はともに会社員で、結婚3年目です。A美さんは昨年第一子を出産し、最近職場復帰しました。今後はマイホームを購入するためにも貯蓄をしていきたいのですが、B太さんが協力的でなく、どうすればいいかと私のところに相談に来ました。

家計を巡って夫と口論も

 もともとA美さんは無駄遣いが嫌いです。独身時代から計画的に貯蓄してきた預金が約700万円あります。一方、B太さんは無計画にお金を使う癖があり、貯蓄はほとんどないそうです。A美さん夫妻はそれぞれが自分で財布を管理し、手取り年収約320万円のA美さんが月11万円、同約400万円のB太さんが月17万円を生活費として出し合っていました。

 A美さんは子供が生まれたのを機会に、「家計を共有して互いに小遣い制にしよう」とB太さんに提案しました。しかし、近くに住むB太さんの両親が日中子供を預かり、保育園の費用がかからないため、B太さんは自身の出費を減らす気がないようです。しばしば家計の管理を巡って口論になるといいます。

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ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、社会保険労務士、MZ Benefit Consulting 代表取締役、オフィスベネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、顧客本位の独立系アドバイザーとして、家計相談、執筆、講演などを行っている。著書に「結局、2000万円問題ってどうなったんですか?」(サンマーク出版)など多数。