関西電力の闇

関西電力の元役員が苦し紛れに用意した「ニセ札」とは

今沢真・経済プレミア編集部
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第三者委員会の報告を受けて記者会見する関西電力の岩根茂樹前社長(左)と森本孝新社長=大阪市北区で2020年3月14日、今沢真撮影
第三者委員会の報告を受けて記者会見する関西電力の岩根茂樹前社長(左)と森本孝新社長=大阪市北区で2020年3月14日、今沢真撮影

 関西電力幹部の金品受領を調査した第三者委員会の最終報告書は、福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)や業者から金品を受領していたのは関西電力や関連会社の役職員75人にのぼり、総額で約3億6000万円相当だったことを明らかにした。

 最も受領金額が多かったのは原子力事業本部の副事業本部長を務めた鈴木聡・元常務執行役員で、約1億2000万円という多額にのぼる。鈴木氏は自らの金品受領に相当苦しんでいたことがうかがわれ、受け取った金品の日付や金額、相手方などを記載して保管していた。

 第三者委は鈴木氏が、森山氏側からの金品受領を避けようとして、業者に「ニセ札」を準備させ、現金の代わりに自分に渡させていたという苦渋のエピソードを紹介している。以下、詳しく紹介する。

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今沢真

経済プレミア編集部

1959年東京都生まれ。早稲田大法卒。83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て89年経済部。税・財政や金融政策を担当、銀行、メーカー、流通業を取材する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア創刊編集長、19年6月から同編集部。16年「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)を出版。城西大非常勤講師のほか、日大経済学部などで教壇に立つ。