スルガ銀行 不正の構図

スルガ銀がシェアハウス向け融資を「帳消し」した理由

今沢真・経済プレミア編集部
  • 文字
  • 印刷
シェアハウスの「借金帳消し」を発表した記者会見。中央は河合弘之弁護士=東京都千代田区で2020年3月25日、今沢真撮影
シェアハウスの「借金帳消し」を発表した記者会見。中央は河合弘之弁護士=東京都千代田区で2020年3月25日、今沢真撮影

 スルガ銀行のシェアハウス「かぼちゃの馬車」をめぐる不正融資問題は、購入者の“借金苦”を銀行が「帳消し」にすることで決着した。購入者と弁護団が3月25日に記者会見して発表した。シェアハウス運営会社の経営破綻で購入者約250人が「被害者同盟」を組織してスルガ銀行の責任追及を始めてから2年。なぜ異例の決着となったのか。

 会見は、購入者の代表と被害弁護団が同席して行われた。弁護団の河合弘之・共同団長は「購入者がすべての借金から解放される『完全救済』を勝ち取ることができた」と“勝利宣言”した。そして、弁護団が昨年9月、東京地裁に調停を申し立て、地裁から4度の「調停勧告」がなされ、調停をスルガ銀行が受け入れたことを初めて明らかにした。

この記事は有料記事です。

残り936文字(全文1252文字)

今沢真

経済プレミア編集部

1959年東京都生まれ。早稲田大法卒。83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て89年経済部。税・財政や金融政策を担当、銀行、メーカー、流通業を取材する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア創刊編集長、19年6月から同編集部。16年「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)を出版。城西大非常勤講師のほか、日大経済学部などで教壇に立つ。