スルガ銀行 不正の構図

シェアハウス購入者を苦しめた「借金苦と自己責任論」

今沢真・経済プレミア編集部
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記者会見でこの2年間を振り返り声を詰まらせるシェアハウス購入者。左は河合弘之弁護士=東京都千代田区で2020年3月25日、今沢真撮影
記者会見でこの2年間を振り返り声を詰まらせるシェアハウス購入者。左は河合弘之弁護士=東京都千代田区で2020年3月25日、今沢真撮影

借金の帳消し(2)

 スルガ銀行のシェアハウス向け不正融資は、購入者の巨額の借金を銀行が「帳消し」にすることで決着した。3月25日の記者会見で、購入者の一人は、シェアハウスを購入し、借金苦に押しつぶされそうになった2年間を振り返り、「世間からの心ない『自己責任論』に傷つき、心が折れそうになった」と声を詰まらせた。

 購入者を追い詰めた自己責任論とは、「リスク承知の不動産投資なのに、損が出たときだけ銀行に責任を押しつけるのは身勝手だ」という声だ。シェアハウス購入者が巨額の借金を背負って返済不能に陥り、スルガ銀行の責任を追及しはじめた2018年春ごろ、インターネットなどに盛んに書き込まれた。

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今沢真

経済プレミア編集部

1983年毎日新聞入社。89年経済部。日銀キャップ、財研キャップ、民間企業キャップを歴任。2013年論説委員。15年経済プレミア創刊編集長。19年から同編集部。16年に出版した「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)がビジネス部門ベストセラーに。ほかに「東芝 終わりなき危機」など。16~18年度城西大非常勤講師。