
トヨタ自動車とNTTが資本提携で合意した。それぞれ約2000億円を出資し、株式を持ち合うという。株式市場で企業の価値を示す時価総額で見ると、国内1位のトヨタと3位のNTTの資本提携というビッグニュースだ。
両社は、あらゆるモノやサービスがインターネットでつながる最先端の街「スマートシティー」の実現を目指すという。自動車と通信で日本を代表する巨大企業の提携は、何をもたらすのだろうか。
「NTTとの提携は必然」とトヨタ社長
「社会システムに組み込まれたクルマを、最も上手に活用いただけるパートナーがNTTだと思っている。NTTとの提携は必要不可欠で、必然であったとすら思っている」。トヨタの豊田章男社長は3月24日の記者会見で、こう力を込めた。
「トヨタとの資本業務提携に非常に興奮している。明るい未来に向けて期待と夢を感じている」。NTTの澤田純社長も会見で、文字通り興奮気味に、両社が蜜月関係…
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川口雅浩
経済プレミア編集部
1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部。
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