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ファーウェイが5Gで欧米を圧倒“したたか技術戦略”

エコノミスト編集部
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一見IT企業と思えないファーウェイの開発拠点(広東省東莞市)=高口康太氏撮影
一見IT企業と思えないファーウェイの開発拠点(広東省東莞市)=高口康太氏撮影

 中国は、新型コロナウイルスの影響で急落した経済成長を回復させようと、虎視眈々と機会をうかがっているように見える。その一つが5G技術を牽引するファーウェイだ。ジャーナリスト・高口康太氏のリポートを週刊エコノミスト4月7日号の巻頭特集「コロナで急変 世界経済入門」よりダイジェストでお届けする。

 「ファーウェイは91件の商用5G契約を獲得した」。ファーウェイの通信キャリアネットワーク事業グループを統括する丁耘(ライアン・ディン)プレジデントは、2月20日に英ロンドンで開催された発表会で高らかに宣言した。商用5G契約とは、世界の通信キャリアとの契約数を指す。ライバルのスウェーデンのエリクソンは81件にとどまっており、ファーウェイは契約キャリア数で世界一に立ったとみられる。

 91件のうち、47件は欧州のキャリアとの契約だ。英国やドイツといった主要国ですらもファーウェイ排除に同調しない可能性が高まっている。米国の圧力にもかかわらず、ファーウェイと契約するキャリアが多いのは性能で競合メーカーを圧倒しているためだという。

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エコノミスト編集部

藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。