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「ウグイス嬢」より気になる“安倍語“のご飯論法

山田道子・元サンデー毎日編集長
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新型コロナウイルス対策で記者会見する安倍首相=首相官邸で2020年3月28日
新型コロナウイルス対策で記者会見する安倍首相=首相官邸で2020年3月28日

「今後、人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証しとして、完全な形で東京オリンピック・パラリンピックを開催する」と、安倍晋三首相が勇ましく東京オリンピック・パラリンピックの延期を発表しなければ、3月25日朝刊では、こちらのほうがもっと大きく扱われていただろう。

 広島地検が24日、自民党の河井案里参院議員の公設第2秘書らを公職選挙法違反で起訴したというニュース。車上運動員に法定限度額を超える報酬を支払っていた容疑だ。

 気になったのは「ウグイス嬢」という言葉。毎日、朝日、東京、読売、産経、日経新聞の3月25日朝刊は「車上運動員」と書いていたが、NHKは28日朝のニュースで「ウグイス嬢」、TBSも同日夕方のニュースで「ウグイス嬢と呼ばれるスタッフ」と言っていた。今どき「ウグイス嬢」はないでしょう、と思う。「嬢」は持ち上げているようで軽んじている。

 「ウグイス嬢」より気になるのは、安倍首相の言葉だ…

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。