スルガ銀行 不正の構図

スルガ銀「シェアハウスだけじゃない!」残された問題

今沢真・経済プレミア編集部
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シェアハウス問題の被害弁護団の山口広・共同団長(中央)=2020年3月25日、今沢真撮影
シェアハウス問題の被害弁護団の山口広・共同団長(中央)=2020年3月25日、今沢真撮影

 シェアハウス「かぼちゃの馬車」で抱えた“借金苦”から解放された購入者は、3月25日の記者会見で、「不正融資に起因する個別事情が残る被害者数十名については、スルガ銀行に対し、引き続き真摯(しんし)に対応するよう要望する」との声明文を公表した。この「不正融資に起因する個別事情」とは何か。

 スルガ銀行の不正は、シェアハウス向け融資だけでない。それ以外の投資用不動産向け融資でも行員が関与して多数の不正が行われたことがわかっている。スルガ銀行が「一棟収益ローン」と名付けた投資用不動産向け融資の残高は昨年末時点で約1兆1700億円ある。

 同行は金融庁の指示を受けて融資案件の全件調査を行い、2019年5月に「報告書」を公表した。それによると、シェアハウス以外の投資用不動産向け融資約3万8000件のうち、約7000件で不正が確認された。

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今沢真

経済プレミア編集部

1959年東京都生まれ。早稲田大法卒。83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て89年経済部。税・財政や金融政策を担当、銀行、メーカー、流通業を取材する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア創刊編集長、19年6月から同編集部。16年「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)を出版。城西大非常勤講師のほか、日大経済学部などで教壇に立つ。