
ベトナム・ハノイとホーチミン編(2)
2016年4月。20年ぶりに訪れたベトナムの首都ハノイの旧市街は、この間の同国の経済の大発展にもかかわらず、フランス植民地時代に整備された中層建築が並ぶ、美しい風情を保っていた。20年前には2カ月間も仕事でホテルに缶詰めで果たせなかった市街地探訪を、この機会に、足が疲れて動かなくなるまで試みる。
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藻谷浩介
地域エコノミスト
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。