海外特派員リポート

新型コロナ禍の中国で急展開する「非接触サービス」

赤間清広・毎日新聞経済部記者
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中国・北京市内のビジネス街を走行するギョーザチェーン店の自動配送車=同市内で2020年3月20日、赤間清広撮影
中国・北京市内のビジネス街を走行するギョーザチェーン店の自動配送車=同市内で2020年3月20日、赤間清広撮影

 新型コロナウイルスのまん延にさらされた中国。感染拡大はようやく峠を越えたようだが、コロナの衝撃は市民生活に大きな変化をもたらした。その現場を見ようと、いまだ厳戒ムードが続く北京市内を歩いた。

 感染拡大後、中国で売り上げが爆発的に伸びた商品がある。手首やおでこにかざすだけで体温を測れる「非接触型」の体温計だ。店舗やオフィスビル、団地の入り口――。移動するたび、あらゆる場面で検温に加え、名前や携帯電話番号など個人情報の記入を求められる。

 万が一、施設内で新たな感染者が出れば同じ時間帯に利用した人にすぐに連絡が入る仕組みだ。都市封鎖など強権的な措置を発動して何とか感染拡大を抑え込んだ当局の警戒ぶりが分かる。

ハイテク機器で自動検温

 「非接触」は、中国経済でいま最もホットなキーワードになったと言っていいだろう。人同士の接触機会を可能な限り減らすことで、感染拡大のリスクを最小にするさまざまなサービスが…

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赤間清広

毎日新聞経済部記者

 1974年、仙台市生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。16年4月に中国総局(北京)特派員となり、20年秋に帰国。現在は霞が関を拠点に、面白い経済ニュースを発掘中。新著に「中国 異形のハイテク国家」(毎日新聞出版)