職場のストレス・マネジメント術

「ウイルス気にして頻繁手洗い」30代女性の“強迫感”

舟木彩乃・心理カウンセラー
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 私たちの生活に深刻な影響を与えている新型コロナウイルス。感染の集団発生は国際的には災害の一つとされており、戦争などと同様に、やり場のない怒りや不安、恐怖など、こころの問題を引き起こすことが知られています。

 現在、私のところには環境が一変したことでストレスを抱えた方からの相談が急増しています。今回は、通信業のカスタマーセンターに勤務する原田さん(仮名、30代後半、女性)の話です。

 カスタマーセンターはメンバー30人程度で、コロナウイルス問題が起きてからは、入室前のアルコール消毒を奨励して、一人一人の座席を離し、交代制勤務を取るなどの対策を行っています。

 ただ彼女は、コロナウイルス問題発生以前から2時間に1回程度は手洗いやうがいのために席を立ち、電話やパソコンのキーボードはひと仕事する度に除菌ティッシュで念入りに拭いていました。同僚は、原田さんをとても“きれい好き”な性格の人だと思っていたようです。

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舟木彩乃

心理カウンセラー

 筑波大学大学院博士課程修了(ヒューマン・ケア科学博士)。カウンセラーとして8000人以上、コンサルタントとして100社を超える企業の相談に対応。一般企業の人事部などを経て、現在メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー企業)副社長。国家資格として公認心理師、精神保健福祉士、第1種衛生管理者、キャリアコンサルタントなど保有。著書に「『首尾一貫感覚』で心を強くする」(小学館新書)。