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「ウイルス気にして頻繁手洗い」30代女性の“強迫感”

舟木彩乃・産業心理コンサルタント・カウンセラー
 
 

 私たちの生活に深刻な影響を与えている新型コロナウイルス。感染の集団発生は国際的には災害の一つとされており、戦争などと同様に、やり場のない怒りや不安、恐怖など、こころの問題を引き起こすことが知られています。

 現在、私のところには環境が一変したことでストレスを抱えた方からの相談が急増しています。今回は、通信業のカスタマーセンターに勤務する原田さん(仮名、30代後半、女性)の話です。

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産業心理コンサルタント・カウンセラー

 筑波大学大学院博士課程修了(ヒューマン・ケア科学博士)。一般企業の人事部などを経て、現在メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー企業)副社長。金融庁職員のメンタルヘルス対策にも従事する。国家資格として公認心理師、精神保健福祉士、第1種衛生管理者、キャリアコンサルタントなど保有。著書に「『首尾一貫感覚』で心を強くする」(小学館新書)。