食の情報ウソ・ホント

バター未使用でも「バター香る食パン」の本当の問題点

小島正美・「食生活ジャーナリストの会」代表
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 「バター香る食パン」と表示されたパンに実際はバターが使われていなかったら、常識的な感覚では、それだけで「不当な表示」となるはずだ。しかし、現実はそう簡単ではないようだ。

山パン「景品表示法違反」の中身

 消費者庁は3月30日、食パンの原材料にバターやもち米粉を使っていないのに、使用しているような不適切な表示をしていたとして、山崎製パンとファミリーマートに景品表示法違反(優良誤認)と食品表示法違反で再発防止を命じた。

 問題となったのは、山崎製パン札幌工場(北海道恵庭市)が製造し、ファミリーマートが道内で販売していた「バター香るもっちりとした食パン」で、2018年11月~19年10月に販売された約18万袋。原材料欄に「バター、もち米」の記載があったのに、実際にはバター、もち米とも使っていなかったというものだ。

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小島正美

「食生活ジャーナリストの会」代表

 1951年愛知県犬山市生まれ。愛知県立大学卒業後、毎日新聞社入社。松本支局などを経て、東京本社・生活報道部で主に食の安全、健康・医療問題を担当。「食」をテーマとして活動するジャーナリスト集団「食生活ジャーナリストの会」代表。著書多数。