メディア万華鏡

気になる「女子アナ商法」新型コロナを機に再考しては

山田道子・元サンデー毎日編集長
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民放の女子アナは人気。写真は2016年のリオ五輪キャンペーン当時の民放キー5局のアナウンサー=東京都目黒区で2016年7月7日、須藤唯哉撮影
民放の女子アナは人気。写真は2016年のリオ五輪キャンペーン当時の民放キー5局のアナウンサー=東京都目黒区で2016年7月7日、須藤唯哉撮影

 「昔は『首相官邸報道室』にこんなことは言わせなかったよ」。ベテラン政治ジャーナリストが怒っている。

 首相官邸報道室から内閣記者会(首相官邸記者クラブ)への“要請”が増えていることに対してだ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け▽首相会見を内閣記者会常勤社は1社1人の出席にする▽官房長官会見については1日2回を1回に減らす――よう内閣記者会に求めた。会見は内閣記者会が主催するにもかかわらず、記者側の力が弱くなったのではと嘆いているのだ。

 1990年後半、内閣記者会の政治記者だった私が、「首相官邸報道室」と聞いて思い出すのは「トイレ」だ。当時、内閣記者会が入る建物には女性専用トイレがなかった。地下1階のトイレ(洋式便器1個だけ)のドアの横に木札がかけてあり、女性が入る時は木札の「女性使用中」と書いてある側を表にしたものだ。

 「あんまりだ」ということで、他社の女性記者たちと共に報道室長に「女性専用トイレを」と直…

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。