環境エネルギー最前線

温暖化防止「京都議定書」が決裂し世界はどう動いたか

川口雅浩・毎日新聞経済プレミア編集長
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これまでの国際交渉について語る小西雅子・WWFジャパン専門ディレクター=東京都世田谷区で2020年3月25日、宮本明登撮影
これまでの国際交渉について語る小西雅子・WWFジャパン専門ディレクター=東京都世田谷区で2020年3月25日、宮本明登撮影

小西雅子・WWFジャパン専門ディレクターに聞く(2)

 地球温暖化問題をめぐり、WWF(世界自然保護基金)ジャパンの専門ディレクター、小西雅子氏(昭和女子大特命教授)に聞くインタビューは、これまでの国際交渉の変遷に話が及んだ。小西氏は「京都議定書」の決裂などを挙げ、先進国と途上国が国際合意を得ることの難しさを指摘した。【聞き手は経済プレミア編集長・川口雅浩】

 ――地球温暖化をめぐる国際交渉は、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の報告書を受け、1992年に「気候変動枠組み条約」ができたのが出発点とされます。

 ◆小西雅子さん 90年のIPCCの報告書は「地球温暖化が人間活動による可能性があること」を指摘し、国連で温暖化対策の国際交渉が始まりました。ところが同条約は「自主的にみんなで努力しましょう」という緩い形だったため、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量は上がり続けま…

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川口雅浩

毎日新聞経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部