職場のトラブルどう防ぐ?

コロナ禍で「自宅待機か休業か」給料はどう変わる?

井寄奈美・特定社会保険労務士
  • 文字
  • 印刷
 
 

 A夫さん(43)は専門商社に勤める営業マンです。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月中から時差通勤や自宅待機をするようになりました。4月に入ると会社からテレワーク(在宅勤務)ができない人は休業扱いにすると言われました。A夫さんは「自宅待機」と「休業」の明確な違いがわからず戸惑っています。

自宅待機で業務なし

 A夫さんの部署は会社の指示で3月中旬から時差通勤を始めました。3月下旬からは、業務の性質上、テレワークができない社員は交代で自宅待機をするようになりました。

 自宅待機では、通常の勤務時間である午前9時から午後5時半まで会社から連絡があった場合に対応できるよう自宅で準備しておく必要がありましたが、実際は連絡がほぼありませんでした。A夫さんは自宅の片付けをしたり、本を読んだりして時間を過ごし、家族からは「休みと同じだね」と言われていました。

この記事は有料記事です。

残り1411文字(全文1788文字)

井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/