産業医の現場カルテ

産業医が助言「テレワーク社員の孤独感」どう癒やす?

佐藤乃理子・産業医・労働衛生コンサルタント
  • 文字
  • 印刷
 
 

 働き方や雇用形態が多様化する中、企業にとって社員の健康管理は重要なテーマとなっています。現場で実際に起こった事例をもとに、産業医で労働衛生コンサルタントの佐藤乃理子氏が企業や社員個人への“処方箋”を示します。

テレワークの注意点

 先日、私は産業医としてIT関連企業の人事担当者である青木さん(仮名、40代男性)から電話でテレワーク(在宅勤務)に関する相談を受けました。従業員数は約300人です。

 青木さんは「新型コロナウイルスの感染拡大で、社内で順次テレワークを導入していますが、社員の健康管理が心配です。また、テレワークを始めて数週間の社員の中には職場と比べて業務効率が落ちているケースもあるようで、管理職が悩んでいます」と言います。

この記事は有料記事です。

残り1344文字(全文1662文字)

佐藤乃理子

産業医・労働衛生コンサルタント

2002年、藤田保健衛生大学医学部卒業。泌尿器科医として病院に勤務しながら、がん治療薬の基礎研究にあたった。10年に厚生労働省健康局へ出向して臓器移植関連の政策に従事し、13年に北里大学医学部に所属し、同大学病院の医療マネジメント、経営企画に参画。15年に日本医師会認定産業医となり、複数の企業の嘱託産業医を務めてきた。20年4月に労働衛生コンサルタントを取得し、幅広く働く人の健康や職場環境の管理に関する相談を受ける。また、東京都檜原村で労働環境やライフスタイルのあり方を提案する「檜原ライフスタイルラボ」の共同代表を務める。