
ナスは和洋中さまざまな料理で活躍する定番野菜だが、体に必須である栄養価や健康を保つ成分はあまり含まれていないというイメージがあった。ところが最新研究によって、ナスには血圧を改善したり、気分をリラックスさせたりする効果があることがわかってきた。
「コリンエステル」が豊富
農水省は今年3月19日、産学連携で取り組んだ研究開発で特に成果の高い四つの事例についての記者向け説明会を開いた。その一つがナスに関する研究開発だった。
ナスはこれまで栄養価や機能性成分が乏しいとされてきた。栄養価とは生命活動に必須なたんぱく質、炭水化物、脂肪、ビタミンやミネラルなど。機能性成分とは健康を維持したり、有害物質の作用を緩和したりするものをいう。
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小島正美
「食生活ジャーナリストの会」代表
1951年愛知県犬山市生まれ。愛知県立大学卒業後、毎日新聞社入社。松本支局などを経て、東京本社・生活報道部で主に食の安全、健康・医療問題を担当。「食」をテーマとして活動するジャーナリスト集団「食生活ジャーナリストの会」代表。著書多数。
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