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新型コロナ制圧?「中国経済」早くも復活は本当か

エコノミスト編集部
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人々は日常を取り戻しつつある(アリババ運営の「フーマー」上海店)=岡三証券上海駐在員事務所提供
人々は日常を取り戻しつつある(アリババ運営の「フーマー」上海店)=岡三証券上海駐在員事務所提供

 新型コロナウイルスの拡大がピークアウトした中国は、早くも経済活動を活発化させている。経済復活は本当か。週刊エコノミスト5月5・12日合併号の巻頭特集「大予測 コロナ経済&マーケット」より岡三証券上海駐在員事務所長の酒井昭治氏のリポートをダイジェストでお届けする。

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 中国ネット通販最大手アリババが手がけるリアル店舗「フーマー」が、連日にぎわいを見せている。上海市内の店舗では、野菜売り場は商品の鮮度を見極める客でごった返し、魚売り場では特売品に行列ができる。街中の自動車や通行人の量も増えている。厳戒態勢を乗り越えた人々は、日常生活を徐々に取り戻しているようだ。

 中国のビジネス環境の正常化は、3月に大きく進展した。中国工業情報化部の発表によると、3月28日までに主要工業企業の98.6%が事業再開を果たし、89.9%の労働者が職場に戻った。各分野の工場稼働率を電力消費から見ると、3月中旬時点で電子、化学、医薬などが9割程度、鉄鋼、機械、紡績などが8割程度。自動車は、3月末までに82%の従業員が復帰し、稼働率は前年と同レベルに達している。

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エコノミスト編集部

藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。