
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で、人々の行動範囲が変わる中、市区町村よりも狭い「ご近所」エリアの住民をつなぐ「地域限定SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」が人気を集めている。非常時に強まる「つながりたい」という思いが、地元の魅力を発見するきっかけにもなっているようだ。
在宅勤務の気分転換に
4月上旬から在宅勤務が続く東京都中央区の会社員、木村千代子さん(41)の気分転換になっているのが、SNSアプリ「PIAZZA(ピアッザ)」だ。
PIAZZAは、イタリア語で広場の意味。中央区内でも「勝どき・月島・晴海・築地エリア」などと細かく地域を区切り、ご近所情報を無料でやり取りできるのが特徴で、現在は全国31エリアで展開している。
「お譲りします」のコーナーでは、おもちゃや家具、家電などの譲り合いが行われ、近所でおすすめの遊び場や病院など口コミ情報を交換するコーナーもある。…
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後藤豪
毎日新聞経済部記者
1981年、東京都生まれ。明治大学商学部卒業後、2005年毎日新聞社入社。青森支局、大阪社会部、神戸支局、甲府支局、東京社会部を経て、18年10月から東京経済部。生損保や証券業界のほか、ソフトバンクグループや楽天などIT企業を担当した。20年4月から総務省担当として情報通信や郵政行政などを担当し、デジタル庁創設に向けた動きも追っている。