
新型コロナウイルスの感染拡大は世界的に収束のめどがつかない。混沌(こんとん)とする世界経済の行方について、1929年に始まった世界恐慌など経済危機に詳しい金子勝・立教大学特任教授に聞いた。金子氏は「今回の危機はこれまでのような金融バブル崩壊が要因ではなく、実体経済を直撃した。歴史的、文明的な危機だ」と主張した。【聞き手は経済プレミア編集長・川口雅浩】
金子勝・立教大特任教授に聞く(1)
――金子先生は大学のほか、執筆や講演など幅広く活躍していますが、最近はどんな毎日を送っていますか。
◆金子勝さん 4月から大学のキャンパスは閉鎖となり、講義やゼミの演習はすべてズームやスカイプなどネットを使っています。ネットのニュースサイトやラジオ番組などへの出演も、ネットで自宅から行っています。基本的にすべて在宅勤務です。
――今回の新型コロナウイルスの問題をどうとらえていますか。
◆これはたぶん歴史…
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