経済プレミアインタビュー

金子勝氏「政府・日銀のコロナ対策は戦時下と同じ」

川口雅浩・毎日新聞経済プレミア編集長
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金子勝・立教大特任教授=東京都豊島区で2019年8月23日、吉田航太撮影
金子勝・立教大特任教授=東京都豊島区で2019年8月23日、吉田航太撮影

 新型コロナウイルスは世界経済にどんな影響を与えるのか。金子勝・立教大学特任教授へのインタビューは、安倍政権の経済対策に話が及んだ。金子氏は「コロナの問題が長期化した場合、デフレから一転してハイパーインフレ(急激な物価上昇)になる危険がある」と述べ、財政出動や金融緩和を機に急激な物価上昇が起きる可能性を示唆した。【聞き手は経済プレミア編集長・川口雅浩】

 ――あらゆる需要が減退し、中小・零細企業は賃金を払えない、家賃が払えないといった深刻な問題が起きています。

 ◆金子勝さん 大企業の正社員は守られていても、非正規雇用の従業員は真っ先に切られてしまうでしょう。飲食店など自営業者は売り上げが減っているのに家賃負担を求められ、経営が相当に厳しいでしょう。そういう意味で今回の危機は正規と非正規社員、富裕層と貧困層など格差社会の問題を浮き彫りにしており、事態はそう簡単に収束しません。

 海外を見ても米国…

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川口雅浩

毎日新聞経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部