
新型コロナの地政学(1)
新型コロナウイルスの感染拡大が続く。「この先日本は、世界はどうなってしまうのか」という底知れぬ不安に、神経をすり減らしている人が多いのではないか。だが感情に走るのは、事実を理解した後でいい。当連載では今後数回にわたり特別編「新型コロナの地政学」として、各国の状況を数字で確認し、背後にある国情の違いを考える。その作業の先に、今住む世界の構造が、もう少しクリアに見えてくることだろう。
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藻谷浩介
地域エコノミスト
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。