食の情報ウソ・ホント

家庭の食卓「放射性物質は不検出」を知っていますか

小島正美・「食生活ジャーナリストの会」代表
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福島県産米の放射性物質を調べるため実施されている全量全袋検査=同県二本松市で2015年8月20日、横田香奈撮影
福島県産米の放射性物質を調べるため実施されている全量全袋検査=同県二本松市で2015年8月20日、横田香奈撮影

 2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発の事故から10年目。福島産の農産物は厳しくチェックされ「安全」という結果が出ているが、今なお風評被害が続き、それは生産者を苦しめている。消費者として正しい情報を理解したい。

 6年連続「不検出」――。全国319生協(組合員2924万人)を束ねる日本生活協同組合連合会は3月5日、家庭の食事で放射性物質をどれだけ摂取しているかを検査する調査の19年度版結果を公表した。放射性物質は検出されず「食卓の安全」にゆらぎはなかった。

 調査は、東日本大震災後に組合員から「ふだんの食事でどのくらい放射性物質を摂取しているのかを知りたい」という不安の声があったことに応えるため、11年度に始めた。組合員が実際に食べている食事2日分(6食+間食)をまるごと送ってもらい、それをミキサー状にして、放射性セシウムがどれくらい含まれているかを調べる。19年度は福島県の100世帯をはじめ、宮城、栃木、東京、愛知など17都県計235世帯から提供を…

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小島正美

「食生活ジャーナリストの会」代表

 1951年愛知県犬山市生まれ。愛知県立大学卒業後、毎日新聞社入社。松本支局などを経て、東京本社・生活報道部で主に食の安全、健康・医療問題を担当。「食」をテーマとして活動するジャーナリスト集団「食生活ジャーナリストの会」代表。著書多数。