けいざい多面鏡

「ネット切れ突然中断トラブルも」コロナ下の決算会見

今沢真・経済プレミア編集部
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通信環境の悪化で映像が止まったスルガ銀行のオンライン会見。右側のチャットでやりとりは可能だった
通信環境の悪化で映像が止まったスルガ銀行のオンライン会見。右側のチャットでやりとりは可能だった

 2020年3月期の上場企業の決算発表が続いている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、東証などで行われてきた決算発表は自粛対象となり、主要企業は主にインターネットを活用して決算会見を行っている。大半は順調に行われているが、通信環境の悪化でオンライン会見が中断するトラブルも起きている。そうした案件も含め、コロナ禍で様変わりの決算発表を点描する。

 東証に上場している3月期決算企業は2338社にのぼる。例年だと東証内の記者クラブ「兜クラブ」で決算資料を配布し、兜クラブ内の会議室や、各社が個別に用意した場所で決算会見を行ってきた。多い日は数百社が資料配布や会見を行うため、決算集中日の兜クラブは昼前から人があふれるのが常だった。

 ところが今年は一変した。資料配付時の混雑と記者会見が「3密」になりかねないため、兜クラブが各企業に自粛を要請したからだ。上場企業はこれまで、東証のウェブ情報開示システム「…

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今沢真

経済プレミア編集部

1959年東京都生まれ。早稲田大法卒。83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て89年経済部。税・財政や金融政策を担当、銀行、メーカー、流通業を取材する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア創刊編集長、19年6月から同編集部。16年「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)を出版。城西大非常勤講師のほか、日大経済学部などで教壇に立つ。