熊野英生の「けいざい新発見」

テレワークになっても「日本の会社」は変わらない?

熊野英生・第一生命経済研究所 首席エコノミスト
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テレワークの相談を受け付ける通信会社=東京都中野区で2020年4月28日、北山夏帆撮影
テレワークの相談を受け付ける通信会社=東京都中野区で2020年4月28日、北山夏帆撮影

 「不易流行」という言葉がある。「時代が移っても、変わらないものと変わっていくものがある」という意味だ。

 コロナ禍に見舞われた私たちの暮らしの中で変わってしまうものは何だろうか。久しぶりに人と顔を合わせて会話すると、こんなことを話す人がいた。「テレワークを始めてみると、家にいてもできる仕事がかなりあった。仕事がすべて在宅でできるわけではないが、結構テレワークは使える。コロナ騒ぎが終わると、自分たちの働き方は変わると思う」

 筆者もその通りだと思う。在宅ですべての仕事をこなすことは無理だろうが、使い分けとして従来よりも在宅で仕事をする機会は増えるだろう。

 テレワークで仕事の生産性が上がるかどうかは、人によって大きく異なる。すべて在宅でよいと言っている人は、筆者の周りにはいなかった。あくまで一つの選択肢として、今後はテレワークが定着していくだろう。働き方の多様化ということでテレワークが認められることは歓迎できる…

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熊野英生

第一生命経済研究所 首席エコノミスト

1967年山口県生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。90年、日本銀行入行。調査統計局などを経て、2000年、第一生命経済研究所入社。11年4月から現職。専門は金融政策、財政政策、金融市場、経済統計。