キャリアセンター ここだけの話!?

コロナで採用予定減少「不安な就活生」に送るエール

都内・某共学大進路指導担当
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 2021年春卒業予定の就活生が、私たちによく聞いてくるのは「新型コロナでも潰れない業界、企業はどこですか」という質問だ。正直、私たち大学の就活支援担当者にもよく分からない。

 日本航空はかつて経営破綻した。東日本大震災による津波は東京電力の原子力発電所を直撃し、いまだに東電は立ち直れていない。経団連会長を2人出した東芝も再建に苦しんでいる。大企業だからといって安心はできない。いずれ新型コロナウイルスの感染も収束し、需要は戻ってくるだろうと思うが、真剣に質問をぶつけてくる就活生にいいかげんなことは言えない。

 そうこうしているうちに、アパレル大手のレナウンが経営再建を断念して民事再生手続きに入ったというニュースが飛び込んできた。外国資本の傘下に入り経営がよくないらしいとは聞いていたが、「あのアパレルの老舗が」と驚いた。

 3月末に複数の就職情報会社が行ったアンケートでは、「採用人数を当初の計画から減らす」と答えた企業は1割くらいだった。だが、共同通信社が4月初旬から実施し、5月上旬にかけて回答を集計した「主要111社を対象とした21年度入社の新卒採用に関するアンケート」では、26%が前年度の採用実績より「減らす」と答えた。悪い内容の話がじわじわと広がっている。この記事は、毎日新聞(5月17日付)も掲載していたが、具体的な企業名と採用予定数が一覧表で掲載されていた。

 このような情報は就活生や私たちにとってありがたい。なぜならば、多くの企業はなかなか採用計画を明かさないからだ。就活生が尋ねても、私たちが問い合わせても、「このような状況ですからね。まだ決まっていないんですよ」という答えしか…

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都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。