職場のストレス・マネジメント術

米国出張から帰国「周りが私を避ける?」のコロナ禍

舟木彩乃・心理カウンセラー
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海外からの帰国者は滞在歴や体調不良の有無などを聞かれた=関西国際空港で2020年2月2日、鶴見泰寿撮影
海外からの帰国者は滞在歴や体調不良の有無などを聞かれた=関西国際空港で2020年2月2日、鶴見泰寿撮影

 鈴木さん(仮名、女性・30代後半)は、ある中小製造業の統括事業部で海外支社を担当しています。部員は20人ほどです。鈴木さんは、1月中旬から仕事で米国に行き、半年ほど滞在する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月上旬に帰国しました。

 入国制限対象地域に滞在歴がある人はPCR検査(遺伝子検査)を受け、結果が出るまで自宅や施設などで待機しなければなりません。結果が陰性でも14日間は待機になります。鈴木さんは陰性でしたが、待機期間はテレワークをして4月下旬に出社することになりました。

 緊急事態宣言中、統括事業部は基本的にはテレワークでしたが、出社が必要な部員は週2日程度出社していました。鈴木さんが久しぶりに出社すると、上司のA部長(男性・50代半ば)をはじめ7~8人の部員が社にいました。

 A部長からは「無事で良かったね」とねぎらわれましたが、鈴木さんは、周りから自分の出社が歓迎されていない雰囲気を感じたそうです。しばらくして、鈴木さんがBさん(男性・60代後半)にある資料を渡そう…

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舟木彩乃

心理カウンセラー

 筑波大学大学院博士課程修了(ヒューマン・ケア科学博士)。カウンセラーとして8000人以上、コンサルタントとして100社を超える企業の相談に対応。一般企業の人事部などを経て、現在メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー企業)副社長。国家資格として公認心理師、精神保健福祉士、第1種衛生管理者、キャリアコンサルタントなど保有。著書に「『首尾一貫感覚』で心を強くする」(小学館新書)。