キャリアセンター ここだけの話!?

緊急事態宣言解除でも「就活面接はウェブで」が主流

都内・某共学大進路指導担当
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 私たち大学の就活支援担当者が待ちわびた、公式的な選考開始日の6月1日がやってきた。新型コロナウイルス感染拡大に対する政府の緊急事態宣言も全国的に解除され、これまでさまざまな“自粛”により通常とは異なる形で進んできた就活が、次第に正常化するのではという思いもあった。

 期待したことは2点ある。1点目は、選考を「ウェブ」から「対面」に切り替える企業が増えるのでは。2点目は、就活生の大学内への立ち入りが大幅に認められ、私たちも「対面」で就活支援ができるのではないか--ということだ。おおかたの就活生は、本音を言えば「ウェブ面接」は苦手で、顔と顔を突き合わせるほうがいいと考えている。

 ところが実際にはそうはならなかった。6月1日は、多くの企業が面接のために就活生を企業に呼ぶと思われたが、テレビで繰り返し流れたニュースは、ウェブ選考を行う損害保険大手の様子だった。夕刊各紙も同様で「ウェブ面接主流に」という記事もあった。「ウェブ選考を実施した企業は7割」といった調査結果もあり、私たちにとっては予想外の展開で就活は進んでいる。

 対面のほうが好ましいのは企業の採用担当者も同じだろう、と私たちは考えていた。パソコンの画面に映る就活生の姿は一面的でしかなく、その人の全体の雰囲気や態度は、実際に会ってみないとわからないからだ。

 実際、企業の採用担当者も同様に話す人は多かった。それなのになぜだろう……。知り合いの採用担当者に聞いてみた。すると「緊急事態宣言の解除から日にちがたっておらず、私たち自身が在宅勤務のローテーションに組み込まれていた。そのため、『ウェブ面接』で対応せざるをえなかった」という答えが…

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都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。