経済プレミア・トピックス

孫正義氏「コロナワクチン早ければ年内量産できる」

川口雅浩・毎日新聞経済プレミア編集長
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オンラインで新型コロナウイルスの検査結果について発表するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長
オンラインで新型コロナウイルスの検査結果について発表するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長

 ソフトバンクグループ(SBG)は社員など4万4066人に新型コロナウイルスの抗体検査を行い、孫正義会長兼社長が6月9日、検査結果を発表した。陽性は191人で、陽性率は0.43%だった。日本の民間企業がこの規模で検査を行い、データを公表するのは初めてとみられる。

 対象はSBGと取引先企業の社員・家族3万8216人のほか、全国539の医療機関の協力を得て、医師、看護師など医療従事者5850人。孫氏は9日夜、オンラインのライブ中継で「取引先を含め、社員や家族を守りたいという思いから抗体テストを行った。医療関係のお役に立ちたいと、検査キットを無償提供した」と語った。

 抗体検査の結果、SBGと取引先の陽性は86人で、陽性率は0.23%。医療従事者は同105人で1.79%だった。抗体検査は5月12日~6月8日に実施した。

 興味深いのは、SBGの内訳だ。SBGの営業や技術などオフィス業務は全国で9割以上が在宅勤務となっているが、1万832人のうち、陽性は17人で陽性率は0.17%。これに対し、店頭で接客に当たるスタッフは1万9075人のうち、陽性は8人で同0.04%、コールセンターは7076人のうち、29人で同0.41%。接客業務に当たる店頭が最も低く、コールセンターが最も高かった。

 SBGによると、コールセンターは約600人規模の拠点1カ所でクラスター(感染者集団)が発生し、24人の集団感染が見つかった。プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの選手や球団スタッフに陽性者はいなかったという。

 孫氏は「店頭の接客業務は陽性率が高いのではないかと心配したが、在宅勤務のオフィスより低いので驚いた。コールセンターもク…

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川口雅浩

毎日新聞経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部