ニッポン金融ウラの裏

金融庁が褒めた?とある生保の「時間差手数料ゼロ%」

浪川攻・金融ジャーナリスト
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 生命保険会社の一部が、変額保険などに設定する解約手数料の一つである「時間差手数料」を“ゼロ%”にしたことが明らかになった。金融庁が2月に公表した「保険商品審査事例集」で初めて公表した。

 この手数料は、変額保険などを満期前に解約する場合に、中途解約の“ペナルティー”として顧客に負担させるものだ。解約返戻金の0.25%程度に設定されることが多く、それに満期までの残存年数をかけた金額が解約返戻金から差し引かれる。

 現在の超低金利の環境を踏まえると、手数料を払う顧客側の負担は軽いものではない。消費者保護の観点から、「顧客に対し行きすぎた負担を求めている」と指摘されてきた。当連載でも2017年7月24日に掲載した原稿で、この問題を取り上げた。

 その手数料をゼロに設定した保険商品を、生保会社の一部が販売したのだ。

 時間差手数料はタイムラグマージンとも呼ばれている。中途解約時にこの手数料を設定している…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。