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コロナで給食なし3カ月「子供の栄養格差」広がったか

小島正美・「食生活ジャーナリストの会」代表
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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う学校の休校措置で、全国の小中学校では約3カ月間、子供たちが給食を食べられない状態が続いた。学校給食が子供の栄養摂取に果たす役割は大きく、その間、子供たちの「栄養格差」が拡大した可能性がある。

 新型コロナ対策として、安倍晋三首相の要請で全国の小中高校では3月2日から臨時休校が始まった。4月以降も休校が続いた。5月下旬以降の学校再開を受け、6月からようやく給食再開の動きが本格化している。

 給食がなかった期間、自宅できちんとした食事を与えられていればよいが、昼間は親が働きに出ているため、昼食は連日、即席めんという子供もいたようだ。

 学校給食がないと子供たちの栄養摂取にどんな影響が出るのだろうか。

 独立行政法人の日本スポーツ振興センターは2011年1~2月、全国10市の児童生徒計4662人(有効回答数)を対象に食事状況調査を実施した。

 それによると、学校給食のない日の昼食は、給食のある日に比べ、カルシウム、鉄、ビタミンB1・B2・C、食物繊維の摂取量が不足することがわかった。食品群で見ると、学校給食のない日は、牛乳、豆類、野菜・果物類が明らかに少なくなっていた。

 朝倉敬子・東邦大学医学部准教授らが14年11~12月に全国の小中学校の児童生徒910人を対象に行った食事状況調査でも、学校給食のない日はカルシウムや鉄、カリウム、ビタミンC、食物繊維が不足していることが明らかになっている。

 栄養問題に詳しい児玉浩子・帝京平成大学健康メディカル学部特任教授によると、子供が不足がちになる食物繊維、ビタミン、カルシウムなどの栄養素は、1日に必要な量の約4~5割は学…

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小島正美

「食生活ジャーナリストの会」代表

 1951年愛知県犬山市生まれ。愛知県立大学卒業後、毎日新聞社入社。松本支局などを経て、東京本社・生活報道部で主に食の安全、健康・医療問題を担当。「食」をテーマとして活動するジャーナリスト集団「食生活ジャーナリストの会」代表。著書多数。