経済プレミア・トピックス

「経営者に失望?」新型コロナで転職意欲が高まる理由

古屋敷尚子・毎日新聞経済部記者
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新型コロナウイルスをきっかけに、多くの企業でウェブ面接などデジタル化が進んでいる=ゼンキゲン提供
新型コロナウイルスをきっかけに、多くの企業でウェブ面接などデジタル化が進んでいる=ゼンキゲン提供

 新型コロナウイルスをきっかけに、デジタル化に後れを取る企業が働き手から敬遠されつつある。テレワークなどIT環境の整備が後手に回っている勤め先に見切りをつけて転職活動を考える社員が出始め、新卒採用の現場でも学生からは対面での面接に不満が漏れる。デジタル化に対応できない企業は人材獲得競争でも後れを取る時代がやってくるのだろうか。

 「経営陣の判断が遅い――」。東京都内の食品会社で働く横浜市の女性(34)は新型コロナに伴う会社の対応にいらだちを募らせていた。理由はテレワーク対応の遅れ。女性の会社では東京都などに緊急事態宣言が発出された翌日の4月8日から原則在宅勤務が始まったものの、その後も上司の指示で資料提出などのために都心の会社までたびたび電車で通わされた。

 宣言が解除された後の6月以降は当然のように毎日出勤。新型コロナ以前の働き方が戻ってきたが、女性の意識は変わった。「世界的に流行が広がって…

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古屋敷尚子

毎日新聞経済部記者

 1984年広島県生まれ。2008年、東京理科大基礎工学部卒、毎日新聞入社。京都支局、大阪経済部を経て17年から東京経済部。電機メーカーや銀行、証券業界、金融庁を担当。20年4月からはソフトバンクなどのIT・デジタル業界を主に担当している。