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「アップル新OS」ティム・クック氏が変えた三つの力点

石野純也・ケータイジャーナリスト
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新型コロナウイルスの影響で初のオンライン開催となったWWDC。ティム・クック最高経営責任者は「すべてのプラットフォームが飛躍的に進化する」と自信をみせた
新型コロナウイルスの影響で初のオンライン開催となったWWDC。ティム・クック最高経営責任者は「すべてのプラットフォームが飛躍的に進化する」と自信をみせた

 アップルは6月23日、開発者向けイベントのWWDC(世界開発者会議)を開催し、iPhone、iPad、Macに搭載する基本ソフト(OS)の最新版を発表した。ティム・クック最高経営責任者が「それぞれのプラットフォームを飛躍的に進化させる」と述べていたとおり、どのOSも、デザインや機能が大きく変わることになる。

 操作やデザインの変化が大きいのが、iPhoneに搭載されるiOS、iPadに搭載するiPadOSだ。これまでは、どちらのOSも、ホーム画面にアプリのアイコンがずらっと並ぶデザインだったが、新しい「iOS 14」や「iPadOS 14」では、新たに「ウィジェット」と呼ばれるミニアプリがホーム画面上で初めて採用される。

 アイコンよりも面積が広く、天気予報やニュースを、直接表示できるようになる。アプリを開く必要がないため、必要な情報をスムーズに得られるのがメリットだ。

 スマホは大画面化にともない、片手で持つと、画面上部はタッチがしづらくなっている。iPhoneも例外ではなく、iPhone 11シリーズはいずれも画面サイズが大きい。ウィジェットはアプリのアイコンとは異なり、タッチする必要がないため、たとえば、画面の上部に置いておくと、画面のスペースを無駄なく使うことができそうだ。

 人工知能(AI)を使い、アプリを自動的に整理する「アップライブラリ」と呼ばれる機能も加わった。オススメ、最近追加、ジャンルなどのカテゴリーでアプリをAIが自動的にまとめるので、必要なアプリを探しやすくなる。

 また、QRコードや近距離無線通信(NFC)を読み取ることで、インストール不要の簡易アプリを呼び出…

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石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。