スルガ銀行 不正の構図

いまも40人を苦しめるスルガ銀“不正融資の残骸”

今沢真・経済プレミア編集部
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スルガ銀行の株主総会終了後、会場の外で「不正融資」の幕を掲げて抗議する出席株主の1人=静岡県沼津市で6月26日、今沢真撮影
スルガ銀行の株主総会終了後、会場の外で「不正融資」の幕を掲げて抗議する出席株主の1人=静岡県沼津市で6月26日、今沢真撮影

 スルガ銀行(本店・静岡県沼津市)が6月26日に開いた株主総会に、シェアハウス不正融資の被害者でつくる「被害者同盟」のメンバーや被害弁護団が株主として多数出席した。そして、シェアハウス問題の「抜本的解決策」が3月に合意された後も、数十人にのぼるメンバーが不正融資の“残骸”に苦しめられていると訴えた。

 この日株主総会に出席した東京都内に住む40代の女性会社員も、苦しみ続けている一人だ。女性は2016年、都内のシェアハウス1棟を約1億3000万円で購入した。知人から「シェアハウスへの投資がうまくいっている」との話を聞いたことがきっかけだった。

 初めての不動産投資。額も大きく迷いはあった。だが、家賃収入は保証されていると不動産業者から説明され、将来の安定した収入になると考え決断した。業者と一緒にスルガ銀行の横浜駅東口支店に出向き、融資の契約を行った。

 業者と行員から「1億3000万円を融資するに…

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今沢真

経済プレミア編集部

1959年東京都生まれ。早稲田大法卒。83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て89年経済部。税・財政や金融政策を担当、銀行、メーカー、流通業を取材する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア創刊編集長、19年6月から同編集部。16年「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)を出版。城西大非常勤講師のほか、日大経済学部などで教壇に立つ。