スルガ銀行 不正の構図

スルガ銀「ノジマ社長が副会長に」経営再建どう関与?

今沢真・経済プレミア編集部
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スルガ銀行への出資について説明する野島広司・ノジマ社長=東京都中央区で2019年10月31日、今沢真撮影
スルガ銀行への出資について説明する野島広司・ノジマ社長=東京都中央区で2019年10月31日、今沢真撮影

 スルガ銀行が6月26日に開いた株主総会で、同行の筆頭株主である大手家電量販店、ノジマの野島広司社長がこの先、経営にどう関わるのか株主から質問が出た。株主総会に野島氏を取締役に選任する議案が出され、総会後に副会長に就任することが決まっていたからだ。

 ノジマは、シェアハウス向け不正融資問題で株価が急落した後にスルガ銀行の株式を約5%取得した。さらに、同行の創業家である岡野一族のファミリー企業から19年10月に株式13.5%を約140億円で追加購入。18.5%を保有する筆頭株主となった。この日、野島氏らノジマが推薦した取締役候補3人を含む人事案が提案された。

 株主総会には、シェアハウス購入者で組織する「被害者同盟」のメンバーと弁護団が株主として出席した。弁護団長の河合弘之弁護士は、4月に経済誌「日経ビジネス」が掲載した記事を取り上げ、「記事の内容が本当なら、野島氏の副会長就任には反対だ」と声を上げた。

 この記事は、シェアハウス購入者の借金を帳消しするスルガ銀行の決定に対し、野島氏が疑問を投げかけ、企業価値を毀損(きそん)することを問題視したという趣旨の内容だった。質問に立った別の株主も「野…

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今沢真

経済プレミア編集部

1959年東京都生まれ。早稲田大法卒。83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て89年経済部。税・財政や金融政策を担当、銀行、メーカー、流通業を取材する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア創刊編集長、19年6月から同編集部。16年「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)を出版。城西大非常勤講師のほか、日大経済学部などで教壇に立つ。